シルバーウィークなどとマスコミでもてはやされた先日の連休。あいにく我が家では、土曜日に私が仕事だったり、土・日・月と次男が塾通いだったりで、空いてたのは火・水のみ。で、火曜日(22日)に日帰り
ドライブ旅行をということになった。
お盆前に、世の流行に負けじとETCを導入して鼻息荒いパパは「なるべく距離のあるところへ」と主張し、次男は「
温泉に行きたい」と妙に爺むさい。侃々諤々検討の結果、「そうだ、越後湯沢へ行こう!」
早朝6時、寝坊助の次男をたたき起こしてさあ出発。休日の一般道でこの時間だと普通はガラガラなのだが、流石に交通量多め。でも、パパは時速80キロ弱で快調に飛ばす。関越道の入り口まであと少しというところで
「ほら、もう少しだぞ。ETC専用レーン通るからな!うまくいくかな・・・よし!!(ゲートが)開いたぁ!!!」
・・・何その、異様なテンション(-。-;) あんた結局、ETC体験してみたかっただけじゃん。
渋滞を心配して早めに出たのだが、何と越後湯沢インター到着は午前8時前。いくら何でも早すぎる。お目当ての貝掛温泉が日帰り客を受け入れるのは午前10時半から。急遽、時間つぶしのため清津峡渓谷へ。

清津峡渓谷手前、休憩ポイントから下を見下ろして
うんうん、悪くないねぇと辺りを見渡していたら綺麗な花が・・・

何だろう、これ?
大学時代、「
夏休み中50種の植物を採取し押し花標本にして出来る限りその名称を書いてこい」とすんごく難儀な課題を出して下された生薬教室の老教授なら速攻で答えを教えてくれたに違いないのだが。息子に問われて咄嗟に「えっとぉ、多分野バラの類に近いと思うなぁ」と答えたが、自信は・・・ないっ(^◇^;)
渓谷トンネル付近の駐車場で車を停め、目的地まで歩く。トンネルは有料なので節約のため断念し、すぐ手前の河原に降りてみる。

うんうん、ここで充分だ。さあ、
写真を撮ってあげよう・・・とカメラを向けた途端に待ったをかける次男。「このポーズで後ろから撮って!」

・・・おまえは“裕次郎”かっ(○_○)。そしておもむろにしゃがみ込んだかと思うと、手に何やら持ってまたも指令が飛ぶ。「はい、もう一枚ね」

男って、いくつになっても水場に来ると石投げをしたくなるものだろうか?パパまで加わって、しばしバシャバシャやっていた。
さてそろそろ良い頃合いだと車に戻り、私の携帯に装備したiアプリ“ナビタイム”を頼りに貝掛温泉を目指す。なんだかどんどん山の中へ入っていく。頻繁に「カーブ有・注意」などとナビタイム君が注意してくれるけど、そのカーブってのが日光・いろは坂クラス。車酔いをこらえながらやっとのことで、“貝掛温泉・入口”とかなんとか書いてある看板を見つけた。「さあ、着いた」と曲がってみたら・・・おわっ、車1台分しか道幅がない!これだけなら、かつてパパの会社が軽井沢に所有していた保養所付近の道路事情と似たようなものだが、あの時道の両側は一応高低差のない地面であった。今回は、どうかすると両側が石ころだらけの河原だったりする。しかも高低差は推定1.5メートル前後。離合できる場所はほとんど無い。前方から車が来た場合、何はともあれ安全地帯に近い方が否応なくバックである。そんな道を時速20キロ前後でトロトロと5分も進んだであろうか。最後の仕上げがこれである。

デジカメが古いのでわかりづらいかもしれないが、写真の真ん中辺りに橋が見えると思う。これは、温泉旅館側から見ているのだが、この橋もまた幅が車一台分ぎりっぎり。ここまで来たら、こっちのもん。旅館側から何台来ようが“優先権は我にあり”である。
やっと着いたねぇと車を降りて周囲を検分。おお、なかなか良い感じじゃないの。

合掌造りって言うんでしたっけ、こーいうの。中も、木をふんだんに使ってて落ち着ける。なんでも、「源泉湯宿を守る会」御認定だとか。これは風呂も期待できるぞー、といそいそ利用料(1200円×4人)を払い、いざ温泉へ。
源泉は40度弱でちとぬるいのだが、もう一つの浴槽はほどよく加温されている。更には、飲み湯コーナーもあるし
露天風呂も男女風呂共に完備。外がちょっとした渓谷&森林状態で、「ああ、これは紅葉が綺麗だろうなぁ。雪が降ったらまたすごいよね」と良い気分。ただ、こういう時
子供が野郎ばっかりってのはつまらない。小さい頃なら女湯もOKだが、さすがに2人とも高校生なのでパパと一緒に男湯。ポツネンといつまでも浸かってたらのぼせるので、源泉→加温浴槽→飲み湯→露天風呂と一巡したところで上がる。
昼食はあらかじめ予約しておいた茶そば&山菜の天ぷら。そばはコシがあって美味だし、天ぷらも揚げたてで満足。食後、男3人は再び風呂へ。私は、
マッサージ・チェアのある休憩室兼図書室で待つことに。マッサージ・チェアは有料なので使わなかったが、ここで思わぬ珍本を発見。
実はこの貝掛温泉、昔から眼病に効く温泉として有名なのだ。そのせいか、廊下にいきなり眼球の断面図(眼科医寄贈)とかあったりする。そして、図書室には何と日本眼科学会編纂「眼科の歴史」なる大型本が全巻(確か八冊くらい)そろい踏み! この手の書籍は出版数が限られる上に、まず一般書店には並ばない。んー、こういうの好きなんだよねぇ。出来ることなら譲ってくれーっと叫びたいところだが、まず聞いてはくれないだろう。仕方ない。時間まで読むべし、読むべし。
熱中してたら、いつの間にか上がってきた次男坊が妙な顔をして覗き込んでいる。やめろってば、その珍獣を見るような目つき・・・。もう少し浸っていたかったが、帰りの渋滞を心配するパパにせき立てられて外へ。
乗車前に周囲を散策。木々に囲まれ、民家は一軒もない。よぉまあ、こんな山奥で三代にもわたって温泉旅館なんかやってきたよなぁと感嘆する。実際旅館のパンフによると車のない時代は、冬など食料調達にすら難儀したらしい。でも、このいかにも“秘湯”って感じが常連にはたまらないようで、かくも不便なアクセスにも関わらず日帰り客が次々やってくる。

旅館近くの河原で佇む親子。
「親父、会社の方はどう?」
「ぼちぼちかなぁ。そういうおまえこそ学校ではどうなんだ?」
「んー、ぼちぼち?」
(上記会話はあくまでも想像です。実際はわかりません)

そんな2人を、ちょっと離れたところから見るでもなく見ないでもなく佇むお兄ちゃん
そして最後に、次男坊は旅館の池に飼われている錦鯉にエサをやりたいから100円よこせという。何を子供みたいなとあきれて理由を聞くと、「なんか高いところから見下して右往左往させられるもん」

投げつつ叫んでいた言葉は・・・「分かち合えないなんて、おまえらそれでも人間かぁ!」

「そんなこと言われても・・・うちら鯉でっせ、あんちゃん(・_・)(._.)」
そんなこんなでまた高速へ。ETC通過にはしゃいだり、途中サービスエリアで休憩したり、そこそこ渋滞に巻き込まれ、行きの倍以上の時間を費やして無事帰宅。次回は出来れば宿泊したいもんである。
2009-09-26 22:32
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確かに3対1では、ちょっとさびしいかも知れませんね。でも葵ママさんちはいつもみんなから、「お母さん頼りにしてまっせ」という雰囲気が漂っています。渓谷の水の音が聞こえてきそうな写真ですね。そうです、水をみると石を投げたくなる。何なんでしょう?男には狩猟的本能があるのでしょう。
温泉地で、日本眼科学会編纂「眼科の歴史」全8巻を読んでいるお母さん。次男君にはどのように見えるのでしょう。聞いてみたい気がします。
当然のことながらETCなるものを私は使ったことがありません。すっかり浦島さんです。
は
by 雀翁 (2009-09-27 15:24)
楽しそうな家族旅行ですね。
ETCは確かに、初めてのときはドキドキわくわくしてしまうものかも。
ご主人のテンションもわかります。
我家は随分前から利用しているので、最近は「ここのゲートは反応が鈍い!!」と文句を言ったりする始末です(^_^;)
葵ママさんのお家の男性3人は雰囲気がとっても似ているなあと思いながら読ませていただきました。(親子兄弟だから当たり前っていえばそうなんですが)
「眼科の歴史」面白そうですね。温泉地に置いてあったら、興味津々で私もはまってしまうかもしれません。
by ももんが (2009-09-28 10:59)
雀翁様
>温泉地で、日本眼科学会編纂「眼科の歴史」全8巻を読んでいるお母さ>ん。次男君にはどのように見えるのでしょう。聞いてみたい気がします。
本人に尋ねてみたところ、以下のように即答いたしました。
「日常のごくありふれた光景」
by 葵ママ (2009-09-28 22:19)
ももんが様
おお、ゲートの反応速度を論じるとは通ですねぇ。
次男が生まれたばかりの頃、大学時代の友人に親子四人の写真を送ったことがあります。彼女の旦那(同じ大学の医学部出身。二人が知り合った合コンには私も参加してたので、学生時代から面識があり、そのため私はいまだに彼女の家族一同から旧姓で呼ばれている)が帰ってきてそれを見るなり、げらげら笑い出して言ったそうです。
「全員同じ顔してるぅ!」
ちなみに友人は私の結婚披露宴にも出席していましたが、別の友人とひそひそ話していたとか。
「あの子もさぁ、何もああ自分そっくりな顔の男と結婚することもあるまいにねぇ」
「彼女に似てるってことは、お父さんに似てるってことじゃない?ほら、さっきご挨拶に来てくれたけどそっくりだよ、旦那と」
「やっぱり、強度のファザコンなんだねぇ・・・」
その旅館には“テレビの間”なるものがありました。おそらく、各部屋には置いてないものと思われます。それでもって、かなりな蔵書の図書室・・・いやもう、気に入りました。ぜひぜひ、上記の友人と二人で泊まりたいなぁと。
by 葵ママ (2009-09-28 22:29)
おお、「日常のごくありふれた風景」、すばらしい。
その日常で育った次男君、ちょっとやそっとのことでは動じぬ大人物になることでしょう。
ももんがさんへのコメント、大笑いしました。楽しい!
by 雀翁 (2009-09-29 08:54)
雀翁様
次男がコメントを拝見して曰く
「わーっはっはっはっ!こんな変人を母親に持って、まともな大人になれるんだろうかと心配してたけど、これは天が与えたもうた試練だったのかぁ。素晴らしいポジティブ・シンキングだ。嬉しいなぁ・・・
(ボカッ)うっ・・・」
(ドサッ、ズリズリズリズリ・・・・・・)
諸般の事情により実況中継は中断させていただきます。
by 葵ママ (2009-10-01 09:49)